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カランメソッドを9ヶ月続けて感じたメリット・デメリット

昨年12月からオンライン英会話「ネイティブキャンプ」を使ってカランメソッドの受講を始めました。実際受講してみて感じたことをまとめます。

カランメソッドとは?

カランメソッドはイギリスで発明された英語教授法で、「通常の4倍の速さで英語が習得できる」というのがうたい文句です。
オンライン英会話との親和性が高いので、カランメソッドが受講できることを売りにしているオンライン英会話サービスもいくつか見かけます。私が利用しているネイティブキャンプもそのひとつです。

ネイティブキャンプのカランメソッド紹介ページはこちら。

nativecamp.net

実際のレッスンはテキストに沿って行いますが、レッスン中はテキストを見ずに進めます。
各センテンスについて、先生が2回質問する→生徒が答える を高速で繰り返します。生徒が答えられないと先生が回答を話し始めるので、生徒は後に続いて話します。

レッスンは3部構成です。

1.前回の復習(Revision)前回終了ページから前7ページ分(10分強)
2.新しく習う部分(New Work)最後の5分になるまで(10分弱)
3.テキストのリーディング 5分

youtu.be

テキストはStage1~12までの12冊あります。
本来はStage1から始めるものらしいですが、ネイティブキャンプでは最初にレベルチェックを受け、自分に合ったStageから始めることができます。私はStage2から始め、今はStage4の途中です。

カランメソッドを受講して感じたメリット

・とにかく話す癖がつく

カランメソッドのふれこみ「4倍速で英語習得できる」はちょっと言いすぎな気もしますが…普通のレッスンに比べて、「自分で英文を考えて口から出す」時間はそれこそ4倍くらいあると思います。リーディング以外の20分間は、英文をひたすら話すトレーニングの時間になっています。
また、先生は回答を待ってくれませんので(ガンガン回答をリードしてくるか、生徒が少しゆっくりでも言えそうなら待ってくれるかは先生によりますが)とにかく自分から答えを言う!英語を話す!という態度が身に付きます。
これを9ヶ月続けたことで、以前よりは話したい英文がスムーズに頭に浮かぶようになりました。当然ペラペラにはまだまだ程遠いですが…

ネイティブキャンプを始めた当初は、「日常英会話初級コース」を受けていました。このコースでは、単語と例文を先生の後にリピートしたり、会話の例文を先生とロールプレイングしたり、文の穴埋めをしたりする時間がほとんどでした。
新しい単語や文法を学びたいならともかく、これではいつまでたっても自力で話せるようにならないと思ったので、カランメソッドに切り替えた今は満足しています。

・センテンスを頭から考える習慣が身につく

一つ目とも重なる部分がありますが。。

英語(特にリスニング・スピーキング)においては「英文を文頭から組み立てる/理解する」ことが重要と考えています。受験勉強のようにリーディングベースで勉強していると、日本語の語順のようについ英文を後ろから戻りながら読みたくなってしまいます。それは英文解釈の学習過程においては必要なことだと思います。しかし、英文が文頭から順番に止まらず流れていくリスニングでは、戻ってゆっくり考えている暇はありません。スピーキングにしても、英文を全部組み立て終わるまで待ってから話し始めるわけにいかないので、文頭から組み立てながら話していく必要があります。

カランレッスン中は、先生の質問が終わったらすぐに答えられるように、文頭の数単語をまず先に考えていることが多く、文頭から考える癖付けができていると思います。

・レッスンの中で復習ができる

既に書いた通り、レッスンの前半は復習になっています。また、最後の5分はリーディングですが、これは今回の範囲より前に習った部分を読むようになっているので、これも復習となります。つまり、25分中15分くらいは復習の時間です。
また、Stageが終わると、そのStageの1センテンス目から総復習(Full Stage Revision;FSR)を行います。
さらに、前のStageやレッスンで学んだ単語や言い回しが後の例文にも出てくるので、それもまた復習になっています。

語学を身につけるには繰り返しが大事なのですが、レッスンだけだと基本的に受けっぱなしになりがち、身につかないまま先に進んでしまいがちだと思います。レッスンでこれだけ繰り返しをさせてもらえるのはありがたいです。
ただし、レッスン内の復習だけでは効果が薄いと感じたので、自習もしています(音声を使い、質問を聞く→止めて答えを言うの繰り返し)。

カランメソッドはコスト大

ここまでカランメソッドのメリットを述べてきましたが、唯一とも思えるデメリットがあります。それは費用です。

通常レッスンに比べて、カランレッスンは高額に設定されている場合が多いです。ネイティブキャンプの場合、カランレッスンには1レッスンあたり100コイン(約200円)追加でかかります。カラン半額の先生もいますが、予約がとりにくく、最近はほとんど見つかりません。
さらに、ebook(電子テキスト)は1冊11ドル(約1200円)かかります。
通常のコースであれば、月額料金のみでも受けられますし、テキストはネイティブキャンプオリジナルのものを無料で閲覧できます。

Stage当たりにかかった時間と費用

 実際に私がStage2とStage3を終わらせるのにかかった時間と費用を紹介します。

Stage2 12月13日~2月24日(約2ヶ月)レッスン23回分
月額料金5,500円×2ヶ月+コイン200円×23回+テキスト1,200円
16,800円(8,400円/月)

Stage3 2月24日~5月26日(約3ヶ月)レッスン27回分
月額料金5,500円×3ヶ月+コイン200円×27回+テキスト1,200円
23,100円(7,700円/月

実際はカラン半額の先生から受講したり、コインをまとめ買いすることで少し割安にしたりしていたので、これより少し安く済んでいます。
また、私は1週間に3回くらいしか受けていなかったので、もっとペースを上げて受講して、月額料金を抑えることもできると思います。復習にも時間をかけたかったので、これくらいのペースになってしまいましたが…

カランメソッド楽しいです!

カランメソッドを9ヶ月続けて、最初はついていけず大変でしたが、少しずつ楽しくなってきました。
今でも難しいセンテンスが出てくると大変ですが…少しずつ話せるようになった実感があったり、Stageが一つ終わった達成感を感じたりしながら続けて来られています。

果たしてStage12まで続けていくのかという問題もありますが…今後も続けてまた感想を書きたいと思います。