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就活失敗談:第一志望群に全落ちして分かった、2つの誤解

私の就活の話をします。

2014卒だったので、就活開始は12月。4月中旬に現在働いている会社から内定をいただき就職を決めました。比較的早い段階で大企業に内定をもらったため「就活に成功したすごい人」と思われがちでしたが、それまでの過程を振り返るとまったくのダメ就活生でした。
高校生の頃から食品メーカーでものづくりがしたいと思って大学院まで進学したのに、受けた会社すべて落ちたのは今でも後悔が残るところです*1

当時の私は就活に対してかなり誤解や勘違いがありました。思い返すとたくさんあるのですが、ここでは2つ取り上げたいと思います。

誤解1:早くから対策を始めれば内定がもらえる

就活は早くから始めるべき」そんなことをどこかで聞きかじった私は「自己分析、ES対策は7月から始めて、就活本番の12月までに企業研究と面接対策も終わらせる」と決め、実際にその通り進めました。様々な団体が主催する講座に参加したり、学内のキャリアカウンセラーに質問に行ったりと、アクティブに動いていました。

重要なのは就活本番の完成度

就活の準備をすること自体は必要なことなのですが、「対策している」という事実、それも「自分は人より進んでいる」ということに安心し、優越感すら持ってしまっていました。まだ内定はとれていないのに

秋ごろ面接対策の講座にいくつか参加し、学生同士で面接のロールプレイングを行って添削し合うということをよくやっていました。この時期では、自己PRも志望動機もこれから練ります、という学生がほとんどでした。そんな中、夏前から考えてきた内容をぶちかます私。周りの学生からは「すごいですね!」と言ってもらえてご満悦でした。

この時点で進んでいても、本番までに周りに追いつかれたら意味がないのに。

よくよく考えたら当たり前のことなんです。勝負事はなんだってそう。受験だって模試でいくら判定がよくても、本番の成績で結果が決まる。
どうして自分は大丈夫と思えたのかが今考えると謎すぎるのですが、こういうのを若気の至りというのでしょうか。。

評価をするのは自分ではなく面接官

夏頃に作った自己PRや志望動機は自分では会心の出来で、周りの学生に褒められたことでさらに自信をつけてしまいました。ここで満足してしまったことが大きな失敗だったと思います。

入社して最初の研修で繰り返し聞かされた言葉は、「社会人は、人に評価される存在」ということでした。成果は自分ではなく、上司など周りの人が判断することである、という意味です。
このことは就活にも当てはまります。自己PRや志望動機を評価して、会社に迎え入れるかどうか判断するのは、自分でも周りの学生でもありません。社会人である会社の面接官です。

面接で話す内容を社会人に見てもらったことは、就活を始めるまでは一度もありませんでした。選考が思うように進まなくなってから指導を受け、内容の未熟さに気づかされましたが、もっと早く気づいていれば…と思います。

苦手なことこそ重点的に取り組む

当時を振り返ると、エントリーシート(ES)対策に比べて面接対策の比重が少なかったなと思います。

面接は昔から苦手で、高校も大学も面接重視の推薦試験に落ち、学力試験重視の一般受験で第一志望に滑り込んできました。
一方、もともと文章を書くのは好きでした。学生時代からブログをやっていましたし、大学受験サイトでお金をもらってコラムを掲載したこともありました。

そんなわけで、ESを書くのは苦になりませんでした(内容の出来不出来はともかく)。しかし、面接はできることならやりたくないことでした。その気持ちが無意識に反映されてしまったのか、面接対策から目を背け、ESばかりに力を注いでしまいました。

本当なら、苦手な面接こそ対策を繰り返しして、少しでも苦手を解消しておくべきだったのに。

未だに苦手なことを避け、できることからやってしまう癖がありますが、苦手なことこそ取り組んで慣れなければと今一度気を引き締めたいと思います。

誤解2:面接では自分を取り繕わなければならない

面接で上手くいった経験がないことから、「自分は面接では受け入れられない人間だ」という思いがありました。そこで、自分を取り繕って面接で受け入れられる人間を演じるという行動に走りました。エピソードで嘘をつくことはありませんでしたが、どんなエピソードでも自分のすごさを演出しよう、と思って躍起になっていました。また、根暗で口下手なのがばれないように「常に笑顔」「流暢に話す」ことを心がけていました。

面接はプレゼンではなく会話

「面接は自己アピールの場、どんな質問でも回答は自己アピールにつなげる」という言説は確かにあります。面接が評価の場である以上、それは一理あることです。
しかしそれは「自分はこれを経験してきてこんなことができる!」と一方的にプレゼンし続けるという意味ではなく、相手が自分のことを理解できるように、一緒に働くとどんな感じなのかが伝わるように会話を進めるということなのだと思います。

会社に入ってから、直属の上長である課長やその上の部長、さらにその上の本部長と1対1で面談する機会がありました。そこで話す内容って結構就活の面接と似ているなと感じています。

・何の仕事でどんなふうに取り組んだか(就活なら学生時代頑張ったこと)
・どんなことができるようになったか(就活なら自己PR)
・今後何をしていきたいか、なぜそう思うか(就活なら志望動機)

学生時代は「面接って茶番」と思っていましたが、案外そうでもないのだと会社に入って気づきました。
そして、面接ではプレゼンのように、一つの質問に対して長々と話していましたが、面談では会話のキャッチボールの中でこのことを話すようになり「面接でもこうやって伝えればよかったのでは?」と思うようになりました。

「プレゼンではなく会話」ということについては、私の言いたかったことがすでに書かれている記事を見つけたので2つご紹介しておきます。これ学生のときに読みたかった…!

blogos.com

career-adviser.com

自分の良さを出すための態度を考える

良かれと思ってやっていた「常に笑顔」ですが、慣れない笑顔を貼り付けたようにずっと話していたため「へらへらしている」「浮ついている」とみられた可能性があります。
会社の中で常に笑顔で仕事している人なんかいません。無表情で無愛想じゃ困りますが、自然にしていればよかったです。話し方だって、考えながらゆっくり話しても伝わります。

本当に明るくて、笑顔が多い人はいます。何を話しても言葉が途切れずスラスラ出てくる人もいます。それはその人それぞれの持ち味。ただ、私は違います。冷静に物事を考えてから話すタイプなのに「常に笑顔で明るく!ペラペラ話してコミュ強を演じる!」というのは自分の長所すら殺していたのかもと今になっては思います。

 

追記:関連してこんな記事も書きました。よろしければどうぞ。

yuru-bari.hatenablog.com

*1:食品メーカーの研究開発職は選考が早く、当時は3月ごろには大手はほとんど面接が終わっていました