20年間、良く生き延びた。Coccoもわたしもみんなも。(Cocco 20周年記念 Special Live 一の巻)
Coccoの20周年記念ライブ@日本武道館に行ってまいりました。
2daysのうち、1日目が初期バンドメンバー、2日目が現在のバンドメンバーでの編成。
初期曲に思い入れのある私としてはぜひ1日目に行きたい!ということで、チケットと有給とって行ってきました。
セットリストとMCの詳細なんかは以下の記事参照として、
感じたことだけつづっておきたいと思う。
Coccoのライブに行く前に、このインタビュー記事を読んでいた。
この中で、今回のライブについてCoccoはこんなことを言っていた。
Coccoファンって、ライブも一人で見に来る、みたいな自立した女が多くって、この人たちも、一度みんなで集えたら楽しいだろうなって。彼女たちも昔より大人になって、ある程度お金も時間も、自分で使えるようになってると思うしね。
この言葉がとても印象に残っていたから、ライブ会場に着いたとき
「この人たちがみんなCoccoファンで、昔からCoccoの曲を聞いて助けられて生きてきたんだ。そんな人たちがこんなにたくさんいるんだ」という思いで客席を見渡してた。
普段ライブに行って自分以外の観客を気にすることなんて別にないんだけど、今回はオーディエンス全体が、20年間Coccoに支えられて、また逆にCoccoを見守ってきた同士なんだと想えた。
ちなみに客層は私より少し上の30代が多いように見えた。1997年のデビューから2001年の活動休止まで、いわゆる初期の時代にちょうど中学・高校生だった人ってことかな。
初期バンドメンバーでの演奏だけあって、セットリストも初期曲メインで。
私がCoccoを知ったのは中学1年生のときで、2002年だったからそのときにはもう活動休止してた。おこづかいが少なかったからアルバムを買うどころか借りるお金もあまりなくて、「ベスト+裏ベスト+未発表曲集」を借りてきてそれだけをひたすら聴いていた。
人生の中で中学は一番いい思い出がない。周りの子になじめず、居場所を見つけられず、先生の言うことにも納得できず、早く脱出したい気持ちでいっぱいだった。いじめられていたわけじゃないし、死にたいとまで思わなかったし、勇気がなくて髪も手首も切らなかったけど。でも自分の世界は当時はこの学校しかなくて、そこは息苦しくてしかたなかった。
初期曲を聴いていたらそんな当時のことが思い出された。
その後の人生でもつらいことがあったらなにかとCoccoの曲を聴いていたから、次々と曲を聴くたび自分の人生を15年間振り返るような気持ちになって。現在なんとか社会人になるところまでたどりつけてよかったな、と想ったら自然と涙があふれてきた。
そんなことを思いながら聴いていたから、最後のMCが心に沁みて沁みて。
なんかもう、私たちはもう大丈夫な気がする。長くかかったけど、よく来たよね。『もう死んでもいい』ってところから、『生きててよかった』っていうところまでみんなでよく来たね
このライブは20周年記念で、お祝いというのはもちろんなんだけど、それだけではなくて、Coccoと観客それぞれにあった20年の人生を労う会だったなと感じたライブでした。